Microsoft Management consoleのカスタマイズ

前書き

Microsoft Windows XPを使っていて気になるのが「サービス」画面です。
「サービス」画面はMicrosoft Management console(MMC)が使われています。 MMCはWindows 2000から導入されていますが、Windows XPやWindows Server 2003では機能が拡張されています。 Windows 2000での「サービス」は以下のような画面でした。

サービス(Windows 2000)

これに対してMicrosoft Windows XPでは以下のような画面になりました。

サービス(拡張)

目に付くのが「タスクパッド ナビゲーション タブ」です。
タブには「拡張」と「標準」があり、標準に切り替えればWindows 2000の「サービス」画面に近づけることができます。

サービス(標準)

「拡張」にしていると、画面左半分の空白が非常に目に付きます。 これが非常に気になるので、タブを標準に切り替えてからメニューバーの「表示」−「カスタマイズ」を選択し、 「タスクパッド ナビゲーション タブ」のチェックボックスをオフにすれば忌まわしきタブを非表示にできます。

表示のカスタマイズ
でも、画面を閉じてから「サービス」画面を開き直すと、元通り「拡張」が選択された状態で画面が開きます。 また、ウィンドウのサイズや項目の幅も元通りになってしまいます。
デフォルトを「標準」が選択された状態にしたりタブを非表示にしたりするには、.MSCファイルを編集する必要があります。

既存MMCファイルをカスタマイズ

MMCの実行モードには、.MSCファイルの作成や編集を行うための「作成者モード」と、通常の利用のための「ユーザー・モード」があります。 「表示のカスタマイズ」画面で「タスクパッド ナビゲーション タブ」を非表示にしたにも関わらず、 次に起動したときには表示されてしまうのは「ユーザー・モード」で起動しているためです。
既存の.MSCファイルを作成者モードで開くには以下の2種類があります。
1.作成者モードフラグ(/a)付きで実行する

ファイル名を指定して実行
2..MSCファイルを右クリックして現れるコンテキスト・メニューから「作成者」を選択する
コンテキスト・メニュー

タブを標準に切り替えてからメニューバーの「表示」−「カスタマイズ」を選択し、 「タスクパッド ナビゲーション タブ」のチェックボックスをオフにします。 次に「ファイル」−「上書き保存」で編集内容を保存します。
上書き保存だとWindowsのデフォルトの設定内容を変更することになります。 これを避けるためには、「ファイル」−「名前を付けて保存」で独自のファイル名で保存する必要があります。 デフォルトの設定に未練はないので、私はいつも上書き保存してます。

新規MMCファイルを作成

「サービス」や「イベント ビューア」等はローカルだけでなく、他のコンピュータを操作することもできます。 メニューバーの「操作」−「別のコンピュータへ接続」を選択し、別のコンピュータ名を入力することで接続できます。

別のコンピュータへ接続
複数あるサーバのサービスを制御したりイベントを確認したりするのに、何度もMMCの画面を開くのは面倒です。 そこで、新しいMMCファイルを作成し、一つのMMCコンソールで複数のサービスやイベントビューアを操作できるようにします (既存MMCファイルをカスタマイズしてもできますが、今回は新規ファイルを作ることにしています)。

1.MMCの起動

スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」からMMCを起動します。
ファイル名を指定して実行
このとき、作成者モードフラグ(/a)を明示的に付けなくても大丈夫です。
コンソール1

2.スナップインの追加

メニューバーの「ファイル」−「スナップインの追加と削除」を選択します。
スナップインの追加と削除
この「スナップインの追加と削除」画面でスナップインを追加します。 画面左下の「追加」ボタンを押下します。
スナップインの追加と削除
今回はまず「サービス」を選択して「追加」ボタンを押下します。
スナップインの追加と削除
リモートコンピュータも管理可能なスナップインの場合は、どのコンピュータを管理するか尋ねられます。
管理するコンピュータの選択
他のコンピュータを管理したい場合は、ホスト名(またはIPアドレス)を入力します。
管理するコンピュータの選択

3.設定の編集

今回の例では、ローカルの他にサーバ2台のサービスとイベントビューアを入れてみました。
コンソール1
相変わらず「タスクパッド ナビゲーション タブ」がありますので、これは表示しないようにカスタマイズします。 「タスクパッド ナビゲーション タブ」を標準に切り替えてから、「表示」−「カスタマイズ」を選択します。
コンソール1
忌まわしいタブを消すことができました。
コンソール1

4.設定の保存

現在、MMCを「作成者モード」で実行しています。 このまま設定をファイルに保存すると、このファイルを次に開いたときも作成者モードで実行されます。 通常は作成者モードで実行する必要はないので、コンソールモードを変更します。 コンソールモードは「ファイル」−「オプション」を押下して、オプション画面で設定します。
コンソール1
コンソールモードは「ユーザーモード−制限付きアクセス、単一のウィンドウ」にします。
また、「変更をこのコンソールに保存しない」にチェックを付け、「表示をカスタマイズできるようにする」のチェックを外します。 このときのウィンドウの状態が保存され、次回以降開いたときに項目の幅を変更しても、その変更は保存されなくなります。

もどる


●トップページ
●プロフィール
●8461レとは?
●高操とは?
●記録写真
●運転記録
●貨車一覧表
●進捗報告
●時刻表
●列車指定
●備忘録
・補助機材
・D200とGPS
・鉄道無線
・コンピュータ
・腹の立つ日記
・ミンナミン
・シャア専用
・リンク集
・更新履歴